FK-23菌には血圧降下作用があり、その作用を示す成分が菌体のどの部分になるか調べました。
その結果、菌体の中にあるRNAという物質に、血圧降下作用があるということが分かりました。
FK-23菌は加熱処理を行っておりますので、変性した細胞壁から菌体内成分がこぼれ出ていることにより、緩やかな血圧降下作用を示していたと考えられているんですねー
RNAは菌体の中に含まれている物質のため、
有効利用しようとすると菌体の表面にある細胞壁を壊す必要性があります。
そこでFK-23菌の細胞壁を壊したもの(以下LFKと略します)を高血圧のラットに食べさせたところ、
FK-23菌以上に血圧が下がりました。
さらにLFKが血圧を下げる仕組みを調べたところ、
現在の治療薬とはまったく違う部分に作用することが分かりました。
LFKは血管に直接働きかけて血管を広げる作用があるんです!!
そこで血圧が高い有志の方々にLFKを飲んでいただいたところ、
最高血圧だけでなく最低血圧も下がりました。
また血圧を下げる薬と併用するとより、顕著に血圧が下がりました。
そして血圧を下げる作用は血圧の高い状態のみに現れ、
正常の場合には必要以上に下げることがないことが分かっています。